会社が倒産した、あるいは倒産しそうな時安心するためにも、次の仕事を早めに見つけたいですよね。
しかし、そのような場合はどのタイミングで転職活動を行うのがベストなのでしょうか?
本記事では、倒産の前後それぞれのケースで転職した際にどのようなメリット・デメリットがあるのか、転職活動でどのような点に注意すべきかについて解説していきます。
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倒産の前後に転職した場合それぞれのメリットとデメリット
勤務している会社の経営状態が危うく、近い将来に倒産しそうだ…という時は倒産の前後どちらに転職活動すべきでしょうか?
実はどちらのタイミングにもメリット・デメリットがありますので、ケースごとに解説いたします。
倒産の前に転職活動をした場合
まず、倒産前に転職活動を行った場合のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
【メリット】 |
・職歴が途切れず収入が安定する ・有給消化できることも ・倒産前に退職すると退職金が支給される可能性もある ・給与の遅配や報酬カット等の可能性が抑えられる |
メリットとしては、倒産して失職する前に転職していれば間を空けず収入が安定することがまず挙げられるでしょう。
もちろん、倒産後も失業保険をもらいながら転職活動をすることは可能です。ただし、失業保険の場合はそれ以前の給与の6割程度の支給となるため、希望通りの収入を得るには転職した方が確実でしょう。
【デメリット】 |
・ポストによってはイメージが悪くなることも ・自己都合退職として説明などが必要なケースも ・焦って希望に沿わない会社に入ってしまうかもしれない |
デメリットとしては、自分から会社を離れたことによるイメージ悪化の可能性があることでしょう。
特に役職がついていた人は「会社を見放した」という印象を持たれる可能性もあります。ですので、面談での退職理由の説明では、面接官が納得できる内容を用意しておくべきでしょう。
また気を付けたいのが、焦って転職先を見つけようとせずに納得のいく条件をしっかり探すことです。急いで転職活動をしなければならない場合でも、労働環境などについての情報収集は怠らないようにしてください。
倒産してから転職先を探す場合
逆に倒産してから転職先を探す場合のメリットとデメリットには、このようなものがあります。
【メリット】 |
・会社都合の退職になる ・失業保険を受給できる ・じっくりと就職活動できる |
【デメリット】 |
・空白ができてしまう ・倒産直前はトラブルが起こりやすい ・有休が無駄になる |
倒産後の転職は時間に余裕ができるため、転職活動に費やす時間も多く割けます。
また、転職活動をしていることが失業保険受給の条件にもなります。
ただし、倒産時まで会社にいることは人間関係や給与支払い、取引先や関係者への連絡などのトラブルに付き合わされる可能性が高くなります。
また、身体的にも精神的にも疲弊してしまっては、転職活動に支障を来たす恐れもあります。
倒産が原因で離職した際の履歴書の書き方について
倒産により離職した場合は、履歴書にそのまま記入してもかまいません。
「〇年〇月〇日 会社都合により退職」と書くのが一般的でしょう。職務経歴書に倒産したことを記載した方が退職した理由や状況が分かりやすくなります。
相手方にも企業側の責任であることが分かりますし、会社倒産はそれほど珍しいことではありませんので、それが不利に働くことはありません。
面接で倒産したことは説明した方がいい?
倒産した後に転職活動をする場合は、勤めていた会社が倒産したことは伝えたほうがよいでしょう。
前職を離れてから期間が空いている場合にはとくに説明が求められると思いますが、簡潔に事実のみを伝えましょう。
面接官から、倒産に関する質問がされることもありますので、そのような時に明確に返答できるように答えを用意しておくと安心です。
その際は、会社批判や経営状態について話しすぎないよう注意しましょう。
まとめ:会社が倒産!?転職はどのタイミングですべき?
今回は、会社が倒産危機にある時、どのタイミングで転職をしたほうがよいのかについて解説しました。
個人の希望やその会社の状態によって変わると思いますが、会社に対して危機感や不信感を覚えたら早めに準備だけでもしておくとよいでしょう。
実際に転職活動をしなくても、エージェントに相談しておくだけでも精神面で違ってくるはずです。