資金調達の一つの方法として、ファクタリングという手段が近年注目を集めています。ファクタリングの利用は中小企業がメインというイメージですが、個人事業主でも利用することはできるのでしょうか。
ここでは、個人事業主にとってのファクタリングの利用方法や手順について解説していきます。
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ファクタリングとは?
ファクタリングとは、売掛債権を買い取り、取引先からの支払い前に現金化できる方法で、資金繰りが逼迫しているときや、現金が急に必要になったときのつなぎ資金として利用されています。
売掛で取引をした場合、納品から入金までにタイムラグが生じます。長いと数ヵ月の時間差があり、資金に余裕のない事業主には死活問題となります。それを解消するのがファクタリングサービスというわけです。
個人事業主向けファクタリングについて
ファクタリングは、法人向けだけでなく、個人事業主やフリーランス向けのサービスも存在します。個人事業主向けファクタリングを利用するときの手数料は、売掛債権の額によって異なります。
個人事業主は法人に比べて売掛債権の額が低いことが多い為、個人事業主向けのファクタリングサービスは、利率が低く設定されている特徴があります。
また、ファクタリングは債権譲渡ですので借り入れではありません。信用情報の気になる個人事業主や、銀行融資が難しい事業者から注目を集めています。
個人事業主がファクタリングを利用するための条件について
個人事業主がファクタリングを利用するには一定の条件があります。
まず、条件として売掛債権がまとまった金額であること。ファクタリングサービスは、売掛債権の額に応じて手数料を請求する仕組みになっている為、低い金額では儲けが少ないことになります。
売掛債権50万円~100万円を下限としていることが多いようですが、個人事業主であっても、債権額がそれなりであれば、買い取り可能な業者も存在します。
次に重要なのは、取引先の信用です。売掛債権の額が十分であっても信用のない債権は買い取ってもらえません。取引先の会社情報と、自社との取引年数や継続性、支払い遅延の有無などが判断基準となります。
法人は会社の信用が大切ですが、個人事業主は個人の信用が図られます。ですので、審査時は身なりを整え、丁寧な対応を心がけましょう。ファクタリングはサービス業者それぞれが設けた基準を満たすことができれば、個人事業主であっても利用することは可能となります。
OKなファクタリング会社と利用NGなファクタリング会社
個人事業主の利用が認められるか否かは、その業者次第というところがあります。ファクタリングは現時点では違法性はありませんが、同時に法律の定めもありません。そのため、業者によって、判断基準や、手数料が異なる場合があります。
最近では、個人事業主を専門にしたファクタリング会社もあり、その利用範囲は広がっています。売掛債権が10万円程度でも買い取りをしている業者も存在します。自社の状況で利用できるファクタリングサービスがあるのか、調べてみることが大事です。
まとめ:ファクタリングは個人事業主でも可能?
ファクタリングについて個人事業主にとってのファクタリングの利用方法や手順について解説しました。結論から言うと、個人事業主でもファクタリングを利用することは可能です。ただし、利用の条件等はサービス業者によって異なるので、自社の条件にあった業者を探してみると良いでしょう。
また、ファクタリング業者の中には、ヤミ金など悪徳な業者も混じっている場合もあります。条件の甘さに惑わされず、業者選びは慎重に行うことをおすすめします。