2021.2.1

会社立て直しはコンサルに相談するべき?〜特徴・業務・方法〜

会社の経営状態を立て直すために、コンサルタントに依頼する方法があります。外部の視点から自社を見てもらうことで、社内の人間だけで対処するよりも効果的に立て直すことができます。

今回は、立て直しを担当するコンサルタントについて、その特徴から業務内容、立て直しの方法まで解説していきます。

会社の立て直しを行うコンサルタントについて

まずは、会社の立て直しを行うコンサルタントはどのような存在なのかについて見ていきましょう。

そもそもコンサルタントとは、会社や組織などが持つ問題点や課題の解決をサポートする存在です。本人が精通している分野に応じた呼び方をされることが多く、例えば金融業界に強い人は「金融コンサルタント」、経営について詳しい人は「経営コンサルタント」と呼ばれます。

キャリアコンサルタントなどの資格もありますが、その分野で実績のある人や各士業の人がコンサルティングを行うことが多いです。近年ではコンサルティングファームといって、コンサル業を行う会社に入ってコンサルタントとして活動する例も増えてきています。

会社の立て直しを担当する人は、「事業再生コンサルタント」「マネジメントコンサルタント」とも呼ばれ、経営状態が悪化している理由や会社の状態を分析して、要望を聞きながら計画を立てサポートしていきます。

企業の立て直しを行うコンサルタントが担当する作業内容

立て直しを専門とするコンサルタントの場合、以下の内容がメインの業務となります。

企業に対してカウンセリングを行う

まずは、コンサルを依頼した企業にカウンセリングを行い、今悩んでいること、希望することなどを聞き出します。企業向けのコンサルタントの場合、1人で相談からサポートまで行うというわけではなく、チームで分業するケースが多いようです。

その企業の財務状況や、事業規模、売上、部門の内容など細かい部分まで分析して、最適な解決方法を見出します。

問題点を突き詰める

表面だけの解決にとどめないためにも、なぜその問題が起こったのか原因を調べていきます。的確に原因が把握できないと、最適な解決方法を見つけるのも難しく、その場しのぎの対処法だけになってしまいがちです。

コンサルタントは経営陣から現場スタッフまで、社内でなにが問題なのかを調査して原因を突き止め、サービスや商品・人材・事業内容など、どの部分を改善すべきかを明確にします。

企業に合ったシステムを作る

会社の目標、問題点とその原因が分かれば、その問題が起こらないように新しいシステムを作ります。社内システムをアップデートする、提供する商品やサービスの見直し、取引する相手の変更など、再構築する内容は会社により様々です。

通常の業務コンサルティングとの違いは?

会社の立て直しを行うコンサルタントは、普通のコンサルとどう違うのでしょうか?通常の企業コンサルタントは、より短期的な問題解決を目的とすることが多いです。しかし、会社の立て直しを行うコンサルタントは、経営の根深い部分の立て直しをしなければならないので、より高いレベルが求められます。

危機管理能力が高く、その分野の市場を先読みできる視点を持っていなければなりません。立て直しの期間は会社によって変わりますが、状況によっては数年にわたることもあります。

まとめ:会社立て直しはコンサルに相談するべき?~特徴・業務・方法~

会社立て直しのために、プロのアドバイスを受けたい時に頼れるのがコンサルタントです。高い分析力・危機管理能力・市場分析など、立て直しを行うコンサルタントにはあらゆる面で高いレベルが求められます。依頼する時は、企業再生の実績が豊富なコンサルを選ぶことをおすすめします。

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