2021.2.4

会社を立て直した人の体験談!再建を目指す経営者必見!

会社立て直しを図る際に参考になるのは、やはり実際に危機を逃れた人の体験段ではないでしょうか?体験談の中には、再建のために役立つヒントがたくさんあります。

本記事では、立て直しに成功した体験談と、そこから得られる学びの要素について紹介していきます。

経営危機から立て直した体験談

まずは、実際に会社の経営難を経験した体験談を紹介します。

ウェブ系メディア運営会社Aさん

Aさんは、ウェブメディアを運営する会社の経営者で、それまで勤めていた会社から独立した当初、SEO対策のセールスを行っていました。事業拡大を目的に人材確保や営業に力を入れていたところ、検索エンジンの仕様が大きく変わり、これまでのやり方が通じない状態になってしまいました。

それに伴い売り上げも激減し、会社の財務状況は悪化の一途をたどったそうです。そんな中、少額ながら銀行からの追加融資を受けられたことが転機となります。借りたお金を元手に販促方法を変えながら営業に関わるコストを下げてコツコツと営業を続けたところ、数か月後に売上が伸び始めて立て直しに成功しました。

IT企業エンジニアBさん

IT企業でエンジニアとして活躍するBさんは、自分の勤めている会社が経営難に陥った経験を持ちます。リーマンショックのあおりを受け、経営危機を知らされました。経営陣は立て直しのために根本的な改革に向けて社員一丸となって協力していく計画を立てていたそうですが、自社の経営危機がメディアに掲載されたことで状況は一変します。

部長クラスの人材が次々と辞職し、ツテのある人は部下とまとめて他社に転職したそうです。止まらない人材流出に社内の士気も下がる一方で、派遣社員などの非正規雇用者も人員整理したため、1人当たりの仕事量が大幅に増えて負担が激増しました。

ところが、事態は急展開を迎えます。別会社に買収されることが決まり、Bさんは他社に移ることなく現在も同じ職場で勤務しています。

経営再建のプロの考え

ドイツ出身のオリバー・ボルツァーさんは、戦略コンサルタントを経て企業再生支援機構でJALや水産加工会社の立て直しを行いました。特に、東北の水産加工会社A社の再建は1円単位で支出を見直す徹底した経費削減が功を奏し、「初年度の黒字化」を必達目標に掲げて見事達成。また、2010年に破綻したJALも徹底的なコスト見直しにより復活を遂げています。支出を抑えることを重視するといった考え方は、今日からでも真似できる部分ではないでしょうか?

危機的な状況から抜け出すために

危機的な状況から抜け出すため、まずは目の前のできることから始めましょう。身の回りで無駄になっていて見直せるものはありませんか?例えば、付き合いで取っている新聞のように、誰も使っていないのに料金を支払い続けているサービスがないかを確認しましょう。毎月の支出はわずかでもまとまった期間で考えると、無駄を省くだけでも、効果はあります。

会社を立て直す際に覚えておきたい考え

会社を立て直すことは、一朝一夕にできるものではありません。経営自体に問題がある場合は、大幅な改革も必要となります。従業員のモチベーションをキープするためにも、経営者が自ら動いて姿勢を示すこと、またそれでいて前向きな雰囲気を作り出すことはリーダーとして大切な素質です。

立て直しに意識が行き過ぎて張り詰めた不安な状態だと感じれば、成功した部分を褒めるなど、小さいことから始めることが大事です。

まとめ:会社を立て直した人の体験談!再建を目指す経営者必見!

会社を立て直すということは、それ以前に経営危機や債務超過といった大きな問題を乗り越えなければいけません。問題を乗り越えるには、至らない部分を直視したり慣れ親しんだ方法を大きく変えるなど、痛みを伴う決断が必要です。

本文中でも紹介した方のように、まずできることを妥協なく徹底的に行うことが、立て直しの第一歩と言えるでしょう。

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