2021.1.28

倒産の苦労を乗り越える!〜倒産後は自身を見つめなおすこと〜

倒産するとなれば、精神的に強い経営者であっても思い悩むものですが、その苦労との向き合い方ひとつで、その先の人生は大きく変わっていきます。誰にでも失敗はあるものですので、ただ倒産に思い悩むだけでなく、生きていくためには倒産を乗り越えなければなりません。

そこで本記事では、倒産の苦労を乗り越える上で大切なことをテーマにお届けしていきます。実際に倒産をした方も、手続きを検討している方にとっても役立つ情報になっていますので、ぜひご覧ください。

倒産における苦労~倒産は隣り合わせ~

倒産は経営者が最も避けたい事態ではありますが、情勢の変化によりどうしても倒産せざるを得ない状況になる会社は多くあります。現実として、昨今の感染症により飲食業界やホテル業界、観光業界などで会社をたたむところは数多くありますが、どのような業界であっても不況の中では倒産は隣り合わせにあるのです。

倒産中は無我夢中になるもの

売上が低迷していくなかでさまざまな対策をとり、限界を迎えた段階で整理をするのは、どんなにタフな人でも精神的にこたえるものです。ただし、倒産を進める間は無我夢中で手続きや物事を片付けていくことになりますので、やることは山ほどあり、その分あれこれ考えることがなくなります。

ですので、精神的に参ってしまうタイミングは、どうにか立て直しができないものかと踏ん張って、倒産の恐怖に怯える「倒産前の段階」と倒産をしたという事実が残る、「倒産後の段階」です。

倒産後の苦労について

倒産をしてしまえば、会社は消滅しますし、経営者個人の自己破産もすれば財産もほとんどなくなった状態になります。倒産したという事実は経営者の捉え方次第で、精神的辛さの大小が変わってきますが、一時の収益によりお金に執着してしまっていた方にとって、自己破産とともに財産がなくなるのは、とても耐えがたい苦労になります。

もともと、収入が増えたとしても生活水準を上げることがなかったり、倒産をしてもそこまで被害が及ばないものなどであれば、倒産をそこまでの苦労とは思わずに、新しい道に歩んでいくことができるかもしれません。倒産と一口に言っても状況はさまざまなので一概には言えませんが、精神を立てなおすために倒産後にできた時間で、自身を見つめなおすリセット期間を設けてもよいでしょう。

倒産したら自身を見つめなおす

倒産をしたときの精神状態は不安定なもので、「あのとき騙されたから自分が悪いのではない…」「以前よくしていた仲間や取引先は誰も助けてくれなかった…」「自分の能力不足で倒産したのではない…」などあれこれ考えがちです。そのようななかで、現実を受け入れられずに倒産を人のせいにするのでは、その先の人生の役に立ちません。中途半端に思考を巡らして性格をねじ曲げるのではなく、自身の不足に目を向けることでその経験を活かすことができるのです。

倒産を活かすためには自責しすぎないこと

自身を見つめなおすなかで、自分を責めるのではなくそれを活かす方向に視点を置くことが大切です。ただ闇雲に過去を思い返して自責の念が募れば、それはそれで心の再起ができなくなり、何も行動ができなくなってしまいます。倒産後は心を癒すこと、次に活かすこと、この2つを意識することです。

まとめ:倒産の苦労を乗り越える!~倒産後は自身を見つめなおすこと~

いかがでしたか?今回の内容としては、

  • 不況の中では会社は倒産と隣り合わせである
  • 倒産中は無我夢中であり、倒産前と倒産後に人は苦労を感じる
  • 倒産後の苦労は捉え方次第で大小が異なる
  • 倒産すれば自身を見つめなおす期間を設ける
  • 倒産後は自責しすぎないこと

という点がポイントでした。倒産に思い悩みすぎては心の立ち直りが難しくなってしまいますので、倒産を経験した場合には、それを活かす方向に目を向けましょう。特に自分を責めすぎてしまうことは禁物です。

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