「順調に経営ができており売上も伸びている!」
「これまでにない程収入が増えて自信に満ち溢れている!」
売上が伸びて、これまで手に入らなかった大金を稼げるようになれば、自分は経営の才能があるのではないか?と舞い上がってしまうことでしょう。ただし、経営が軌道に乗り、そのような順調なときにこそ経営者は知っておかなければならないことがあります。
今回は、「経営者は経営が順調なときこそ気を引き締めることが大切である」というテーマのもと、会社を倒産させないための心構えについて解説していきます。
Contents
経営が順調なときこそ冷静に俯瞰することが大切
経営が軌道に乗り、順調なときこそ経営者は気持ちを引き締める必要があります。倒産を経験すれば、あの時こうしてればと過去を思い返してあれこれ後悔することになりますが、経営者の多くは順調なときには、このような事態を想定せず気を緩めてしまっているものです。
経営が順調であれば、経営者は多額のお金を手にすることができ、サラリーマン時代では味わえなかった気持ちに浸ってしまいます。そして、会社も拡大していきそれが数年続けば、自身の力を過信してしまい、自分は失敗するはずがないという自信に溢れ、誤った選択を選んでしまうことがあるのです。
自信が失敗につながることも
失敗するはずがないという気持ちが芽生えることで、
- 収入に応じて生活も派手になっていき支出が増える
- 熟考することなく事業を拡大する
- 最悪の事態を想定することなく突き進む
- 今までやったことのない事業にあまり考えずに手をだす
などの行動につながってしまうのです。
倒産をさせないための心構え
「勝って兜の緒を締めよ」ということわざがあるように、成功したからといって気をゆるめず、さらに心を引き締めることが倒産させないための心構えになります。まず、この世に100%ということはあり得ないように、成功しているときでも自身が倒産社長になる可能性があると、頭の片隅で考えておくことです。
「自分は何でもうまくいく、失敗しない…」と考えていると、経営が傾きはじめたときにさらに強気になり、経験したことのない事業に手を出してしまいます。仮に新しい事業に手を出すのであれば、土壇場での思い付きで逆転を狙うのではなく、会社が順調なうちに失敗リスクなども考えたうえで研究しスタートするべきです。慣れない事業はリスクが大きくなりますので、逆転に使うものではありません。
経営が順調なときに蓄えておくことも大切
経営が順調なときに資金を蓄えておくことも大切です。多額の資金があると、必要でもないものを購入したり、高額な無駄な飲食に浪費してしまいがちです。しかし、順調なときには失敗したときのことを考えなくなっていますので、先々資金が必要になったときにその浪費に後悔してしまうのです。
ただし、ある程度の蓄えがあったとしても、自分は失敗しないという考えがあると、いずれ誤った選択をしてしまい、いずれ蓄えも溶かしてしまう可能性が高まります。ですので、何より大切なのは、経営者は順調なときでも驕ることなく、自分を律する心が何よりも大切です。自分に酔ってしまっているときは、うまい話にのっかり騙されてしまったりもするので、自分の甘えに気付かなくなっているときが実は一番危うい、ということを覚えておきましょう。
まとめ:経営が順調なときこそ経営者は気を引き締めよ!~過剰な自信が倒産につながる~
いかがでしたか?今回の内容としては、
- 経営が順調なときであっても気を引き締めること
- 失敗するはずがないという気持ちが浪費などにつながってしまう
- 仮に新しい事業に手を出すのであれば会社が順調なうちに
という点がポイントでした。成功している間は、失敗について考えず突き進んでしまいがちですが、そのようなときでも冷静に俯瞰して考えることが大切です。倒産はいつでも隣り合わせであると考え、熟考した上で経営判断をしていきましょう。
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