2020.9.27

2020.9.27

つなぎ融資の活用方法から注意点までをご紹介!

資金不足など、不測の事態が発生した時に役立つ制度につなぎ融資があります。「つなぎ融資」を利用することで、事業継続のためや何かトラブルが起こってしまったときの資金不足を解消できます。

この記事の中では、つなぎ融資の活用方法やその注意点をまとめて紹介していきます。

つなぎ融資の仕組みについて

まずは、つなぎ融資の仕組みや特徴について説明していきます。

つなぎ融資を簡単に説明すると、「一時の資金不足解消のために短期間借りるお金」のことです。

経営が順調な企業でも、掛け金の支払い・回収のバランスが取れずに一時的に資金不足に陥ることは珍しくありません。

この状態が悪化すると経営が立ち行かなくなってしまい、黒字倒産と呼ばれる事態を招くこともあります。

そのようなリスクを避け、資金繰りを良くして経営を安定させるためにつなぎ融資が用いられるのですが、通常の事業向け融資よりも借入金額が少ないため融資実行が早いのが特徴です。

ただし、つなぎ融資であっても、通常の融資のように返済の計画性が重視されるのは変わりありません。

つなぎ融資を上手に活用するためには?

つなぎ融資を上手に活用するためには、どこに申し込みをするかという点を熟考しましょう。

事業でつなぎ融資を上手く利用するためには、現在借りている融資よりも少ない金利で受けられるところを選ぶ必要があるでしょう。返済期間も考慮しながらトータルの支払いがちゃんと抑えられるのか?という点も確認したいところです。

また、金利の他にも新しく融資契約を結ぶので、再度収入印紙代や振込手数料が発生することも覚えておきましょう。

審査期間を調べておこう

事業者向け融資でよく用いられる銀行や信用金庫、日本政策金融公庫、商工会議所などから申し込む際は、審査期間についても調べておきましょう。

これらの金融機関は事業向け融資が充実している傍ら、高額融資も多いため審査に十分な期間を要することが多々あります。

そのため、「少額でもよいのですぐに借入したい」という場合には不向きかもしれません。

また、自治体や信用保証協会付きの融資を利用する場合は、保証料が別途発生する可能性がある点にも注意しましょう。

つなぎ融資はノンバンクでも借りられる?

事業のための融資でよく用いられる銀行や信用金庫といった金融機関の他に、カード会社や信販会社といったノンバンク系の「ビジネスローン」や「事業者ローン」をつなぎ融資として用いることも一般的です。

これらのビジネス系ローンは申請から借入までの期間が短いことが多く、消費者金融やノンバンク系の機関の中には、1週間~10日程で融資を実行してくれることもあります。

ただし、このような会社は銀行などの金融機関と比較すると、資金力の面で大きな差があるため、高額な融資を受けることが難しいという特徴があります。

また、ビジネスローンを提供している会社の中には、カード型のローンが利用できるところがあり、ローン用のカードを作っておくと必要なときにATMなどから簡単にお金が借りられます。

ノンバンク系の企業でも決算書の提出が必要となり、経営状態による審査が行われるので、資金不足に陥ってからだとローン用のカードが作成できないこともあります。

何か起こったときにつなぎ融資がすぐ利用できるよう、経営状態に余裕があるうちにカードを作っておくと便利です。

注意点も知ってから利用を検討しよう

つなぎ融資を利用するときの注意点としては、不動産担保や保証人の有無です。

特に不動産を担保とする場合は、その不動産に対する審査が必要になるため、融資実行まで時間がかかってしまいます。

また、資産価値のある不動産を担保にすることで融資獲得しやすくなることが期待されますが、返済ができなくなってしまうと、「不動産を売却する必要性がある」という事も覚悟しておく必要があります。

まとめ:つなぎ融資の活用方法から注意点までをご紹介!

つなぎ融資は、事業を行う上で重要な資金調達方法の1つです。

つなぎ融資を必要とするときは、なるべく早く資金を借りたいという事が多いと思いますので、スピーディな対応ができる機関を利用するとよいかもしれません。

トラブルが起こってからですと慌ただしくなってしまうので、あらかじめさまざまな選択肢を知っておくことで冷静に対処できます。

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