変動費と固定費は、会社の会計管理において重要な要素です。経費を変動費と固定費の2つに分けて考えることで、経費削減の際にどこに着目するべきかがわかるのです。
本記事では、「変動費と固定費の内訳」と「経費削減」について解説していきます。
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変動費と固定費のコスト削減について
コスト削減を考えるにあたり、まずは支出の現状をしっかりと把握することが大切です。
「毎月何にどれくらい費用がかかっているのか」という節約ポイントを見つけるためには、まず費用を変動費と固定費に分けて考えてみましょう。
変動費には、原材料費、販売手数料、消耗品費などがあります。変動費の節約に取り組むことは大切なことですが、変動費には効果がすぐに表れるというメリットがありつつ、一過性のものに過ぎません。
これに対し一定額の支出である固定費は、一旦節約することができれば、その後毎月コンスタントに削減され続けることになります。
一度発生するとなかなか削りにくいのが固定費の特徴でもありますが、見直して削減することができれば、変動費よりも大きな節約につながります。
つまり、節約するのであれば、まずは固定費に目を向けるのが重要なのです。
固定費にはどのようなものがある?
固定費には、どのようなものがあるか見ていきましょう。
以下は固定費の一例です。
- 人件費
- 地代家賃
- 光熱水費
- 通信交通費
- 接待交際費
- リース料
- 減価償却費
- 保険料
- 支払利息
- 租税公課
- 車両燃料費
なお人件費には、福利厚生費や各種手当、従業員の教育費なども含まれます。
上記全てが必ず固定費とは限らず、中には変動費とされる費用もあります。例えば飲食店の場合、光熱水費は売上によって変わるため変動費になります。
いずれにしても、固定費は会社の費用の多くを占めていることがお分かりになるでしょう。
固定費で節約しやすいポイントを解説
続いて、固定費で節約しやすいポイントを見ていきましょう。
地代家賃
オフィスの賃料は適正ですか?地代家賃は、販売管理費の中で人件費を除くと最も大きな経費になります。適正価格を算出するのは、それぞれの事情によって左右されるので難しいですが、定期的な見直しは必須です。
売上高に対し地代家賃の割合が高すぎる場合には、「賃料相場の安い地へ事務所移転をする」「1人あたりの使用面積を減らす」等の方法で対策をしましょう。
保険
保険は契約した当時と現在では状況が変わっている場合も多いため、必ず定期的な見直しが必要です。まずは、どのような保険に加入しているのか現状を確認しましょう。
そして、加入目的について考え直すことも大切です。会社や社員に合わない保険に加入していると、いざという時に十分な保障を受けることができないケースや、税対策や財源確保に悪影響を及ぼす可能性もあります。加入目的をより達成できる保険が他にもあるかもしれませんので、保険外交員の方に相談すると良いでしょう。
会社の現在の経営状況や将来への見通し次第で、必要なものや優先順位が変わります。保険の内容は難しいものですが、無駄な経費にならないように「本当にその保険は必要なのか?」という視点をもって、隅々まで内容を再確認することが大切です。
通信費
通信費の見直しはさまざまな通信会社やプランがあるため、複雑だと思われている方が多いのではないでしょうか?しかし現在より安い形に変更できれば、年間を通して大きな節約になります。
まずは、現在の加入プランに無駄がないかを確認しましょう。不要なオプションが付いて過度な出費になっていたり、料金プランが社員の使い方に合っていない場合もあります。
また、話題の格安SIMも検討することによって、大きく通信料を抑えられる可能性もあります。
まとめ:固定費の内訳にはどのようなものがある?どのように節約すればいい?
いかがでしたか?今回は、変動費と固定費の内訳や経費削減のコツについて紹介しました。
固定費は、一旦削減に成功すればその後継続的に大きな節約となりますので、今回紹介した内容を参考にしていただき、無駄な出費を抑えましょう。
また、保険や地代家賃など、定期的な見直しが大きなポイントになりますので、常に頭の片隅に入れておきましょう。