ひとつの会社が倒産すれば、その影響はあちこちに広がります。自分や親族の勤務している会社が倒産すれば、人生の一大事ですし、取引先の会社が倒産すれば貸し倒れなどが起こる可能性があります。
自分に関係のある会社の倒産はできるだけ早く察知して、次なる対策を考えたいもの。会社が倒産するときには必ず何らかのサインや前兆が現れますので、しっかりチェックしておくべきでしょう。
そこで今回は、倒産する会社の特徴や前兆について紹介していきます。
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倒産する経営者には共通点が!こんな社長は要注意
会社はそこに関わる人で支えているものですが、心臓部で梶切をしているのは経営者、社長です。よって、社長の資質や性格次第で会社の命運が分かれるといっても過言ではありません。
会社の事業内容や状況はそれぞれで、経営者にもそれぞれ個性があるものですが、倒産してしまう経営者にはいくつかの特徴があるといわれます。
その特徴とは、
- 自分ファースト
- 経営理念があやふやでリーダーシップに欠ける
- 会社の商品や経営状態を的確に把握できていない
- 人に流されやすい・大風呂敷を広げる
- 情に厚く、優しすぎる
- タイミングを掴むのが下手
- 決断力がない
- 私生活に問題がある
まず、自分のことしか考えていない社長は遅かれ早かれ会社を倒産に導く可能性があります。会社は社員、取引先、お客様など多方面の力が合わさって成り立っているものですので、それを考えずに自分の欲求を優先するリーダーは危険です。
経営理念がブレる、指導力に欠ける、会社の実態を把握できていないというのは経営者として致命的です。会社を牽引することができないということですから、ひとつの組織を長く維持していくことは難しいでしょう。
また、大きな話が得意な社長、口のうまい人に取り込まれやすい社長、情に厚く優しい性格の社長は失敗しやすいとされます。経営者たるもの、ある程度の大きな目標を持ち、先を見据えるべきではありますが、行動や実態が伴わなければ結局は夢で終わってしまいます。
もちろん、会社を経営する場合、周囲への配慮は必要です。しかし、情にほだされやすかったり、過度に人助けが好きな社長は最終的にそれが致命傷になることがあるのです。
会社経営は決断の連続です。決断のタイミングセンスがない、ここぞというときに決断できない社長は会社を倒産させてしまいます。
ほかにも、異性問題・金銭問題など私生活で悪評があるなども経営者としての資質に大きく関係し、会社を潰す要因になります。
倒産が近い?幹部社員の動きをチェック
倒産の足音は、幹部社員の動向からも聞こえてきます。役員クラスの社員や、社長の側近、財務経理の責任者などが退職した場合は要注意です。
会社の中心部に位置する彼らは、ほかの社員よりも会社の実態をよく把握しています。そして、経営状態が悪くなっている、資金繰りに問題が出ている、社長の動向に不審点があるなどにいち早く気づくことができる立場にあります。つまり、彼らが会社を去るのは、「倒れるまえの一抜け」である可能性が高いのです。
会社の中枢部から退職者が出始めたら倒産のカウントダウンが始まっているかもしれない、と注意しましょう。
日常で気づく倒産前の前兆あるある
少人数の会社であれば社長の様子や、幹部社員の動向は一般社員や外部の人間にも筒抜けですが、ある程度の規模の会社になるとそれを知るのは簡単ではありません。
しかしながら、倒産が近い会社は日常でも変化が現れます。支払い遅延の督促電話、金融機関から頻繁に電話が入る、極端なコストカットがされるなどです。
このような前兆に気づいたら、会社の様子を特にしっかりみておくことをおすすめします。
まとめ:潰れる前に察知せよ!倒産する会社の社長・幹部社員の共通点
会社が倒産する、潰れる前の前兆や、会社を倒産させてしまう社長の特徴について解説しました。
事業には波がありますので、良いときばかりではありません。しかし、それを乗り越えるだけの経営者の手腕や準備がなければ会社は潰れてしまいます。
会社の倒産による悪影響をできるだけ受けないようにするには、できるだけ早く会社の異変に気づくことが一番です。会社倒産の前兆を見逃さず、それに気づいたらできるだけ早く対応して難を逃れましょう。
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