会社の立て直しについて、悩まれている経営者の方も少なからずいらっしゃるでしょう。特に2020年からは多くの業種でこれまでにない変化が訪れたので、今まさに会社立て直しの最中という方もいるかもしれません。
この記事では、「会社を立て直す際に大切な考え方」や「黒字に繋げるための方法」について解説していきます。
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会社に立て直しが必要な理由を分析
会社に立て直しが必要だと考える方は多くいても、その理由を的確に答えられる方は実際それほど多くないのではないでしょうか?つまり、「売上や業績が芳しくなく、このままではいけないことは分かるが、その理由については事細かに把握していない」という状態で止まってしまっているということです。会社の立て直しに関わらず、最適な対策を講じて行動に移すためには、理由や原因を的確に知る必要があります。
- 優秀な人材に頼りすぎてシステムがずさんではなかったか?
- ライバル他社が市場のシェアを伸ばしている
- 情勢の変化で原料が高騰している
- マーケットが短期間で大きく変化した
など、業績悪化と言ってもその理由は様々です。
社内の制度に問題があるのに、市場やライバルに目を向けた対策を行ってしまっては、遠回りになります。逆に言えば、原因をきちんと把握すれば立て直すポイントが分かり、すべきことも見えてきます。
会社を立て直して黒字化に繋げる2つの考え方
会社を立て直して黒字化を目指すなら、大きな指針は
- 業績アップ
- 無駄な出費を減らす
ことでしょう。
業績を上げる
当然の話ですが業績を上げることが出来れば、会社を立て直せる可能性も上がります。「そんなことできれば苦労しない」と思われるかもしれませんが、業績が悪化している状態の時は新規顧客獲得よりも、リピーター獲得や顧客ごとの単価を上げることを考えるとよいでしょう。
客単価アップの方法として、顧客が選択した商品と親和性のある関連商品やサービスを提案する「クロスセル」や、よりグレードの高い内容を契約する「アップセル」などがあります。現在の営業方法の見直しをする際に、効果的なセールスができているかについても確認するのが効果的です。
経費の無駄を減らす
売上を上げることと並行して、無駄な固定費や経費の削減も行いましょう。必要な経費を無理に削る必要はありませんが、無駄な出費を出し続けていては会社や社員にとってもマイナスの影響を与えかねません。
ただ、商品やサービスなどの質を低下させると売上に響くことも珍しくないので、削るべき費用の分析は最初に力を入れておきたい部分です。
会社が整理解雇を行える状況
固定費の中でも大きな割合を占める人件費ですが、整理解雇と呼ばれる人員削減をするためには理由が必要となります。
- 人員削減の必要性(不況や経営難など人員削減を行う必要性がある)
- 解雇回避の努力(希望退職者募集など他の方法を行ったか)
- 人員選定の合理性(整理解雇対象が、主観的でなく公正な基準に基づいて選ばれている)
- 解雇手続きの妥当性(対象者や労働組合に解雇の必要性・時期・規模・方法について十分な説明を行う)
上記の4要素、特に解雇回避の努力や人員選定の合理性などに尽力したかが重視されます。
これらの要件を満たさない場合、不当解雇と判断されるケースもあるので注意しましょう。
また、会社都合で人員整理をした場合はキャリアアップ助成金など、利用できない助成金制度があることも知っておきたいポイントです。
まとめ:会社の立て直しに大切な考え方と黒字化に繋げる方法について
会社の立て直しは簡単ではありませんが、必要なことはシンプルです。すぐ結果を求めるあまり、普段はしないことに挑戦したくなる気持ちが沸いてくるかもしれませんが、まずは現状把握、現実的な売上アップのための施策、万が一のための人員整理など地味な作業を丁寧に行うことが大切です。