2020.11.24

会社売却における手数料相場や必要となる費用を解説

「会社売却にはどのような費用が発生するのだろう…」

「会社売却にはどれくらい手数料がかかるのだろう…」

会社売却で気になることのひとつが、手数料ではないでしょうか?会社売却において何にどれだけ費用が発生するのか知っておくことで、全体の計画が立てやすくなります。

そこで本記事では、会社売却に必要な費用の種類と相場について解説していきます。

会社売却依頼先に支払う費用

会社を売却する場合、売り手となる会社経営者は会社売却の専門家にサポートしてもらいながら進めることになります。

会社売却の専門家であるM&A仲介会社などに支払う手数料は、業者によって種類や計算方法が異なりますので、事前に確認しておくことが必要です。

M&A仲介会社が設定している費用の種類についてみていきます。

相談料・着手金

正式な依頼前の相談にかかる費用が相談料です。こちらは、無料とする仲介会社も多いのですが、10,000円程度の設定をしていることがありますので、相談前に尋ねておきましょう。

相談を経て依頼を決めたら着手金を支払います。50万円~200万円程度が相場ですが、着手金を設定していない業者もあります。

なお着手金は、最終的に売却先が決まらなかった場合や、何かしらの理由で仲介依頼を取り下げることになっても返金はされません。

中間金

中間金は中間報酬とも呼ばれますが、買い手の目途がついて基本合意契約を結んだ時点で仲介会社に支払うものです。

相場は50万円~200万円程度で、もし最終的に売却が成立しなかった場合でも返金はされません。

中間金は会社売却が成立した際に成功報酬から相殺する業者や、そもそも中間金を設定していない業者もあります。

成功報酬

成功報酬は、その名の通り会社売却が成立すれば発生します。報酬額は売却費用に料率をかけて算出するレーマン方式を採用することが多く、料率は業者によって異なりますので注意が必要です。

会社の売却額が少額である場合、仲介会社の報酬が小さくなるため最低額を設定している業者があります。

なお、M&Aが成立しなかったときは、成功報酬はかかりません。

月額報酬

月額報酬・リテイナーフィーは、契約を結んだ月から会社売却が成立するまで毎月支払う費用です。月額報酬の相場は30万円~で、実務費用に充てられるとされます。

売り手会社にとって負担が非常に大きいので、リテイナーフィーの設定のない仲介会社を選ぶのも一つの方法です。

その他の費用 デューデリジェンス費用・実費

M&Aをスタートする前に、財務状況を調査するための費用、デューデリジェンス費用を請求されることがあります。こちらは、ほかの費用に含めて個別に請求しないとする業者もありますので、事前に確認しておくとよいでしょう。

また、M&A仲介会社が業務を遂行する上で必要となった経費・実費を請求されることがあります。

視察等にかかった出張費などですが、請求されるのがどうかを事前に確認しておく必要があるでしょう。

M&A仲介会社とアドバイザリー会社の違い

会社売却を依頼する業者には、M&A仲介会社とアドバイザリー会社があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

M&A仲介会社は、売り手と買い手の中間にたってマッチングから成立までをサポートします。

アドバイザリー会社は、売り手または買い手、どちらか一方についてM&Aを進めます。

どちらであれ、報酬の種類などに違いはほとんどありませんが、それぞれの設定金額に差がありますので、自社の希望や状況に合わせて選ぶとよいでしょう。

まとめ:会社売却における手数料相場や必要となる費用を解説

今回は、会社を売却するときにかかる手数料の種類や相場について解説しました。

M&A仲介会社やアドバイザリー会社に支払う手数料は業者によって異なりますので、選ぶ業者によって総金額に大きな差が生じることがあります。

比較検討をして、自社の希望に合ったよい仲介会社選びが会社売却成功の第一歩です。

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