企業経営において経費削減を考えるにあたり、固定費の見直しは重要です。まずは自社の経費を固定費と変動費に分類し、節約効果の持続しやすい固定費からコストダウンを図りましょう。
本記事では、企業における固定費削減について具体的な方法を紹介していきます。
固定費削減について
売上に関わらず一定額が発生する固定費は、一度削減に成功すれば継続的なコストダウンが見込めます。
たとえば、人件費は固定費の中でも多くの割合を占める費用です。人件費削減が実現できれば、大幅なコストダウンが期待できるでしょう。
また社用車を保有している場合には、車両費も削減を検討できる項目です。保有している車両は本当に自社で管理する必要がありますか?使用頻度はどのくらいでしょうか?車の保有には多くの固定費がかかります。
さらに、節約を考える際に思い浮かべるのが、電気代やガス代の節約でしょう。これらは企業においてももちろん重要な節約ポイントになります。
このようにひとつずつ、固定費にあたる費用について節約が可能かどうか考えていくことが大切です。
人件費の削減について
固定費の中でも多くの割合を占める人件費について、その削減法を具体的に説明します。
人件費を削減するにあたり、まずはしっかり現状を把握してみましょう。無駄なプロセスに時間と労力が割かれていることはありませんか?業務フローや作業内容を見直し、削減できるものは減らすようにしましょう。
正社員が単純作業に時間を取られている場合には、パートやアルバイトを当てるようにします。また時間外労働は事前申請制にする等、労働管理を徹底して無駄な残業を減らす努力が必要です。
労務管理や会計管理など、新システムを導入することによって人件費を減らすこともひとつの方法です。
また、固定給から能力給に変動することで、人件費を固定費から変動費に変更するというやり方もあります。
経費削減テクニック
固定費削減について、その具体的なテクニックを他にも紹介します。
<家賃>
まずオフィスの家賃です。長期入居を条件とし、オーナーに賃料の値下げ交渉をしてみましょう。
<旅費交通費>
次に旅費交通費です。出張にはLCCやパッケージツアー、回数券等の使用を検討してみましょう。
<銀行>
銀行の振込手数料も固定費です。インターネットバンキングで手数料がかからない銀行を探してみてはいかがでしょうか?振込手数料を安く抑えることができるほか、銀行へ出かけ窓口で待つ時間を減らすこともできます。
<水道光熱費>
電気代やガス代は、日頃のこまめな節約を呼びかけるだけでなく、契約会社やプランを見直すとお得になることがあります。
<帳簿管理>
帳簿管理は税理士に依頼するのではなく、会計ソフトを導入すると節約になります。
<車両>
車両はエコカーを使用すると、減税と燃料費の削減が期待できます。さらに、頻繁な使用がない場合には、レンタカーやカーシェアリングを検討しましょう。高い駐車場代や自動車税、車検費用など車の保有には固定費がかかるものです。
<電子化>
書面でのやりとりを省略し、思い切って電子化すると紙代や郵送代が減るうえ、オフィスの省スペース化も図ることができます。また、ファイリングする手間もなくなります。
このように固定費の削減にはさまざまなテクニックがあります。自社に適した方法を見つけて、改善してみてはいかがでしょうか?
まとめ:固定費を見直そう!固定費削減テクニックをご紹介!
いかがでしたか?今回は、企業の固定費削減について具体例を紹介しました。
人件費や家賃などの見直しは、固定費削減のために行うべきであるとお分かりいただけたでしょう。
いずれにしても、現状をよく把握して会社にとってベストな方法を選択することが、コスト削減につながるはずです。