「再起業する経営者にとって必要なものが知りたい…」
「一度倒産したが次の事業は絶対に失敗させたくない…」
再起業する上で経営者にとって必要なもの、知っておくべき情報は多くありますが、その中でも特に心得ていないといけないものがあります。それは経営において大切な資金面です。
今回は、再起業する経営者に対し、「キャッシュフローは経営において大切である」というテーマでお届けしていきます。
Contents
経営に行き詰まる経営者の共通点
経営に行き詰まる経営者にはさまざまな共通点がありますが、そのなかでも特に経営にダイレクトに響くものとして、キャッシュフローを経営に活かしていないことが挙げられます。キャッシュフローはお金の流れのことですが、お金がなくなれば金融機関から借入すればよいと思っていたり、自己資金と借入の区別がつかなくなっている経営者は、注意が必要です。また、借金返済のために別のところから借入するという行為も、もちろん経営を傾けてしまう原因になります。
お金の流れを知るには決算書の貸借対照表を見ること
貸借対照表からお金がどのように入り、どのように使われているかを読み取ると経営に活かすことができます。貸借対照表を2期分で比較して組みなおしたものがキャッシュフロー計算書ですが、正しい経営のためにはそもそも貸借対照表を理解しなければなりません。
しかし、儲けがでているかを知ることができる決算書の損益計算書は見ていても、貸借対照表は見ていない経営者の方は多いのが現状です。
キャッシュフローを経営に用いるとどう役立つのか？
キャッシュフローを経営に用いると、
- 余計な借入をしないようになる
- 手元資金がどれぐらいあるのかを常に自覚するようになる
- 在庫や売掛金の圧縮に努めるようになる
- 借入する際は返済のことを考えるようになる
- 入金確認をしっかり行うようになる
- 資金不足の事態に陥る前に早めに対処ができるようになる
上記のような経営にプラスとなる効果をもたらします。見ていただくとわかる通り、キャッシュフローを読み解けるようになれば多くの利点がありますので、これまで経営に役立ててこなかった方は再起業の際に役立てましょう。
横浜市の再挑戦支援事業では再起業を応援！
横浜市には、一度事業に失敗した経営者の再起業を支援する再挑戦支援事業があり、再チャレンジに際して事業の相談を無料ですることができます。弁護士や公認会計士、経営コンサルタントがサポートしてくれ、ケースによってはファンドも紹介してくれます。
また、横浜市の再挑戦支援事業では、倒産を回避して、事業を継続するために必要な知識が身に着く「キャッシュフローを経営に活かすポイント」という冊子を経済局金融相談認定窓口にて配布しています。この冊子を読むことで決算書から読み取る経営のポイントや、キャッシュフローに基づいた経営計画が身に着きます。
横浜市の再挑戦支援事業で冊子を配布していることからも、キャッシュフローは再起業において、とても大切なものであることが分かります。
まとめ：再起業するならキャッシュフローを経営に生かす必要がある
いかがでしたか？今回の内容としては、
- キャッシュフローを経営に活かすことが大切である
- 貸借対照表は見ていない経営者の方は多い
- 自己資金と借入の区別がつかなくなっている経営者は注意が必要である
- キャッシュフローを経営に用いると、余計な借入をしないようになる等の利点がある
という点がポイントでした。もし、過去に資金不足などのお金に関する面で倒産した経験がある方は、とくにキャッシュフローに目を向けることをおすすめします。また、キャッシュフローを経営に活かし、無駄な支出などを抑える努力をしましょう。
