会社の経営に行き詰まり会社の倒産を考えたとき、多くの方はもう再起は難しいと思ってしまうようです。
しかし、実際には会社が倒産したからといって全てが終わってしまうわけではありません。
この記事では会社を倒産させる前から再起に向けて行うべきことと、会社の倒産後に行うべきことを紹介していきます。
Contents
再起を前提として会社を倒産させるときに実施するべきこと
まずは再起を前提として会社の倒産を向かえるときに、まず何を行うべきかを理解しておきましょう。
反省点を分析する
会社を倒産させてしまったけれど、再起を考えているのであれば、「なぜ会社が倒産してしまったのか」をよく分析しましょう。
商品やサービスに問題があったのか?経営に問題があったのか?どこに問題があり、再起時にはどのように対処していくのかが決まらなければ、また同じ失敗を繰り返してしまいます。
もし、取引先の倒産の影響を受けて自分の会社が倒産してしまった場合にも、冷静な目で見れば、その取引先と関係していた会社全てが倒産したわけではないと思います。
その場合は、倒産しなかった他の会社と自分の会社は何が違ったのかを理解しましょう。
倒産する前に取引先や従業員への配慮を忘れない
会社を再起する前提で倒産するのであれば、取引先との関係は倒産後も残しておく必要があります。そのために取引先に迷惑をかけない手順で倒産し、取引先の信用を無くさないようにしましょう。
同時に従業員にも突然倒産を告知するのではなく、倒産までの経緯や倒産後の方向性、新しい会社の経営についてもしっかりとした説明を実施すれば、有能な社員を手放さずに新しい事業が始められる可能性もあるでしょう。
早い段階で弁護士に相談する
最近は倒産・再チャレンジのための仕組みも増えており、再起のハードルは下がっていると言えます。初めから再起を見越した倒産するのであれば、倒産に進む前の段階で弁護士に相談すると良いでしょう。
今後の対応や資金についての相談もできるため、後から間違った判断を悔やむようなことがなくなります。
会社を倒産させてしまった後の再起の方法!
会社を倒産させてしまうと、再起は無理だと思ってしまう方が多いようですが、実際には会社を再起させる方法はいくつもあります。
中小企業の倒産の場合は経営者が会社の負債を連帯保証していることが多いため、会社の倒産と同時に経営者が自己破産することが一般的です。
ここでは、自己破産後に会社を再起させる方法を説明いたしましょう。
資金を貯めてから起業する
通常であれば、自己破産の経験がある方でも会社を設立することに問題はありません。しかし、現実問題としてクレジットカードが作れなかったり、借入が難しかったりします。
もし、自己破産後再度起業するのであれば、元手がそれほどかからない業種でチャレンジするというのも一つの手でしょう。
融資先を確保する
一度自己破産をしてしまうと、新しい会社を設立するために銀行などから融資を受けることは、最長10年間は事実上不可能です。
手元の資金を増やす、信頼できる親族などを共同経営者として融資を依頼する、公的機関で用意している再チャレンジ支援を活用する、などの手段を選びましょう。
まとめ:会社を倒産させてしまった!倒産後に会社を再起できるのか?
会社の経営が行き詰まったときには、再起など不可能だと思ってしまうかもしれません。
しかし、実際にはほとんどの業種で再起が可能なため、一度倒産という方法で会社の経営をリセットし、新しい状態から会社を始めるという方法を選ぶこともできるのです。
再起を前提とした倒産をするのであれば、倒産前から準備が必要となりますので、計画的に行いましょう。
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