銀行融資を検討しているのであれば、事前に銀行が融資時に重視するポイントや融資の流れを知っておく必要があります。
そこで本記事では、銀行融資に関する情報を網羅的に解説していきます。
銀行融資の概要把握に役立つようまとめていますので、是非最後までご覧ください。
Contents
銀行との融資交渉のポイントやコツについて
銀行に融資の必要性をアピールするために、交渉するポイントを把握しておきましょう。
まずは、交渉に役立つポイントを紹介します。
コミットメントライン
コミットメントラインとは、「銀行の融資額」を指します。具体的には、「銀行と顧客が定めた期間」と「融資額」に基づいて、融資実行する約束(コミット)を意味するものです。
予め決められた融資額の範囲内であれば審査なしで融資が受けられ、近年では中小企業でも、コミットメントラインを利用して資金調達を行うケースが増えてきています。
コミットメントラインの枠や契約方法は会社や銀行によって異なりますので、まずは希望する銀行の専用窓口にて相談してみましょう。
ただし、コミットメントライン策定には、コミットメントフィーなど別途で手数料がかかりますので要確認です。
目的と使途
資金使途と融資を受ける目的は、明確に説明できるようにしましょう。
資金使途と借入の正当性をアピールするために、資金繰り表や財務諸表の提出をしますが、設備資金が目的の場合はそれとは別に見積書が必要です。
それは、「事業に必要な設備はこれくらいかかる」という実数を明らかにするためです。
事業計画
事業計画書は、事業の中身や将来性、自社を取り巻くマーケットについて説明するための書類です。
金融機関によっては決められたテンプレートがありますが、事業計画書の提出が必須ではない場合は、自分でひな形を作っても問題ありません。
事業計画書を作る際に気をつけたいのが、「専門外の人でも分かりやすくする」という点です。
金融機関に提出する書類ということでかしこまってしまい、業界内でしか伝わらない用語を多用してしまうケースも少なくありません。
しかし、融資担当者は全ての業種に精通しているわけでもないので、なるべく分かりやすい説明を心がけましょう。
返済能力のアピール
事業内のお金の流れをきちんと把握することは、計画性や経営について熱意を持っていることのアピールにもなります。
ですので、常日頃から財務諸表などに目を通し、流れを把握することが大切です。個人事業主や小規模事業の場合は、経理書類の作成時に差異がないよう注意しましょう。
また、返済条件を提案することで返済能力があると判断されることもあります。資金繰り表は、平時のものと融資を受けたときのものを、2種類作成しておくとよいでしょう。
銀行への融資申請の手順
銀行へ融資を申し込むと、提出した書類・希望額・条件・資金の使い道などから融資審査が行われます。
そして審査は稟議書という、要素がまとめられた書類によって判断が下されます。稟議とは、決められた重要事項について案を作り、文書で決裁や承認を行う行為を意味する言葉です。
この稟議書には、
- 借入期間
- 金利
- 資金使途
- 返済の方法や財源
- 企業の財務状況
- 保証人/担保の有無
- 融資に値するか
という項目が記載されています。
融資担当者が稟議書を作り、銀行の支店内で担当に回した上で融資の実行が決定されます。
銀行が融資について消極的になってしまう特徴って?
銀行や、融資の担当者が「あまり融資をしたくない」「審査を通したくない」と考える会社にはこのような特徴があります。
・資料や書類の提出が遅い
・融資についてその目的や借りたい額がはっきりされていない
・代表者が資金の流れや財務状況を把握していない
・経理の分かる人がいない
・経営理念など企業としての大きな目標や方向性があやふやである
・人材が乏しい
・乱雑できちんとしていない
もし金融機関の担当者にこのように思われてしまえば、審査が不利になる可能性もありますので覚えておきましょう。
まとめ:事業資金の銀行融資検討中の方必見!銀行融資情報まとめ
今回は、銀行融資に関する情報をガイド的にまとめて紹介しました。融資取引の際には、書類作成など対策をして交渉を行うことが大切です。
融資を獲得するためにも、綿密に準備を行い計画性や事業についてのアピールができるようにしましょう。