「いままで攻めの姿勢で事業を拡大させることができたが停滞してきている…」
「経営を続けていくなかで経営者として足りない部分はないか気になりだしている…」
このような方はいらっしゃいませんか?経営を続けていれば、どんなに売上が伸びている企業であってもいずれは停滞の時期がきます。しかし、これまでと同じ攻めの姿勢で経営をしていても、あることに気付かなければ急落してしまうこともあるのです。
そこで本記事では、会社の足りない部分に目を向ける経営術について解説していきます。
経営者は会社の足りない部分に目を向けること
経営者は成功するための方法を考えることは大切ですが、それ以上に会社の足りない部分に目を向けることが大切です。成功したばかりの社長というのは、失敗することをあまり考えずに積極的に攻めた経営をしがちです。それが上手くまわっているうちは、攻めた経営により売上がどんどん伸びていくことでしょう。
しかし、会社の足りない部分に目を向けずに急成長した経営者というのは、経営の守りが疎かになりがちです。どんなに順調に売上を伸ばしてきた会社もいずれ停滞の時期がくるもので、昨今の不況のことも考えると急激な経営悪化が起こっても何ら不思議はありません。
守りを知らない攻めの経営はときとして危険な状況に
経営で攻めることしか知らなければ、売上が低迷したときや悪化したときに、傷口を大きく広げてしまう事態になりかねません。経営悪化した際に冷静に状況判断し、必要であれば撤退や大幅な縮小をするという選択ができる会社は、将来に渡って伸びていくことができます。とりわけワンマン経営者で積極的に攻めの姿勢で経営をする方は、過去の成功体験を元に行動しがちですので、売上低迷の原因に焦点を充てて柔軟性を持つ必要があります。
では、状況悪化のときにはどのようなことに意識すべきなのでしょうか?それは、売上至上主義で攻めの姿勢ではなく、会社の体質強化をすることです。少しでも悪い兆候が見られれば、即座に対処をすることが求められますが、それは当たり前のこととして、ないがしろにされがちです。
自社に足りないものについて考える
自社に足りないものが何であるのかという点を考えることで、会社を守っていくことができます。
例えば、
- 資金が足りなくなっていないか?
- 取引先が少なくなっていないか?
- 扱う商材が少なくなっていないか?
- 会社の人材は過不足ないか?
以上の点を挙げることができます。足りないもの、少なくなっているものを考えると、いくらでも挙がると思いますが、それらを一個一個解決していくことで体制は強化され、強い組織にもなっていくのです。課題を見つけてそれを改善していくことは、急激な経営悪化をストップさせるだけでなく、未然に問題を発見する手立てにもなります。資金が足りなくなっていれば、その原因が何であるのか?取引先が少なくなっている背景にはヒューマンエラーなどが関係していないか?などを考えるくせを経営者が持つことは、明確な正しい判断にもつながります。
まとめ:会社に足りない部分を補う経営努力により危機的状況は回避できる
いかがでしたか?今回の内容としては、
- 成功したばかりの社長は攻めることに目がいきがち
- 会社を守るという視点も経営者には大切である
- 経営悪化した際に必要であれば撤退や大幅な縮小をするという選択ができる会社は、将来に渡って伸びていく
- 会社の足りない点を考えることは課題解決や正しい判断につながる
という点がポイントでした。
立ち上げたばかりの会社で売上が伸び続ければ、今までのやり方が正しかったと思いがちですが、情勢の変化などもありますので、長く経営を続けていくために守りを固めるということも大切です。経営者の方は、この視点を持って会社を経営していきましょう。
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