資金繰りを助ける方法のひとつであるファクタリング。場合によっては、事業継続の大きな力となりますが、業者選定を誤ると自社の存続を脅かすことにもなりかねません。
ファクタリングを利用して、万一トラブルに巻き込まれたのであれば、速やかに対処する必要があります。
今回は、ファクタリングのトラブルに巻き込まれた際に、弁護士に相談する方法やメリットを紹介していきます。
Contents
ファクタリングのトラブル事例をご紹介!
ファクタリングでのトラブル事例を紹介する前に、まずはファクタリングとはどのようなものであるかを知っておかねばなりません。
ファクタリングとは、自社が持つ売掛債権を入金期日到来前にサービス会社に譲渡し買い取ってもらう仕組みです。
自社は譲渡した時点で手数料を差し引いた現金を受け取り、売掛の入金分はサービス会社に渡ります。債権譲渡の方法であって借り入れの制度ではありません。
ファクタリングのトラブルで見られるのは次のものとなります。
・手数料が高額
・契約内容が自社の不利になっている
・サービス会社からの脅迫や過度な取り立てがある
ファクタリングは、現行の法律ではルールがありません。よって、手数料の利率は各サービス会社が決定しており、相場をはるかに超える高額な手数料が請求されることもあります。
また、契約内容についてファクタリングサービスが売掛金の回収を行わないと定めているなど、利用者が不利になる契約も存在します。そもそも契約が口頭など曖昧であることもあるので注意が必要です。
ファクタリングは現時点で違法ではありませんが、利用を知られると信用面で傷がつくことがあります。それを逆手にとって、悪質なファクタリング会社が顧客を脅迫するなどのトラブルが発生しています。
ファクタリングのトラブルは弁護士に相談
ファクタリングサービスを利用し、すでにトラブルに巻き込まれている場合や、契約をしたものの内容に納得がいかないなどであれば、弁護士を頼ることをおすすめします。
ファクタリング会社の対応に疑問を抱きつつ、何の手だても講じないでいるとトラブルが悪化してしまうことがあります。おかしいと感じたら、できるだけ早急に相談することです。
そしてファクタリングトラブルに強い、交渉力のある信頼できる弁護士に相談することが、問題解決の近道です。
ファクタリングを弁護士に依頼するメリットについて
ファクタリングトラブルで弁護士に依頼する大きなメリットは、交渉を任せられるということです。法律の知識のない経営者がいくら話をしたところで、サービス会社との話し合いは一筋縄にはいきません。
知識と経験のあるプロに任せることで、話がスムーズに運ぶことはもちろん、相手をけん制することもできるでしょう。
ファクタリングは、利用者サイドにも取引先に事実を知られたくないなど、事情があることが多いものです。弁護士の力を借りれば、できるだけ問題が大きくならないようにトラブルを解決することができるでしょう。
また、資金繰りが苦しい中のトラブルとなれば、冷静な対処はなかなか難しいでしょう。専門知識のある第三者、弁護士を頼れば思わぬ失敗をすることなく、サービス会社と交渉することができます。
まとめ:ファクタリングトラブルは弁護士に相談すべき!トラブル事例や相談するメリットを解説!
ファクタリングトラブルについて、実際に起こっているトラブル事例を紹介し、弁護士にサポートを依頼する方法やそのメリットについて解説しました。
ファクタリングサービスのトラブルは、放っておいても解決しません。弁護士などスペシャリストの力を借りるべきと判断したら速やかに行動しましょう。適切な対処をすることで、トラブルを最小限に食い止め、自身と会社を守ることにつながります。