飲食店を倒産した後でも、設備や備品はそのまま残りますよね。お店を畳んだ以上、使い道がないようにも思われますが一体これらの設備は廃棄するしかないでしょうか?
実は、買取してもらえる可能性もあります。今回は、買取が望める倒産後の備品や売れるもの、売れないものの違いについて解説していきます。
倒産したら備品は捨てるしかないの?
経営する飲食店が倒産した場合、備品や設備等の処理に悩んでおられる方も多いそうです。業務用の備品は廃棄するのにも費用がかかるし、どうせなら売っていくらかでもお金にしたいと考える方もいます。
そこで問題なのは、売り方ではないでしょうか?選択肢としては以下のようなものが考えられます。
- 同業のお店に買ってもらう
- フリマアプリに出品する
- 地域ごとの掲示板で買い手を見つける
- 業者に買い取ってもらう
備品の量が少なければ、アプリやネットでのやり取りもよいかもしれません。しかし、種類や数量が多ければ種類ごとに出品してそれぞれの買い取り手に発送して…と手間が増えてしまいます。
そう考えると、他店に買い取ってもらうか専用の業者を利用するのが現実的でしょう。バラ売りだと、売れないものが出てきて結局処分費を払わなければならないこともあります。
一般の買取業者以外にも、業務用の備品買取を受け付けている業者もありますので、お店の規模や残った備品の数にあった売却方法を選んでください。
買取が可能な備品について
飲食店の備品について、買い取りが可能なのは以下で挙げたものがあります。
設備
冷蔵庫・コンロやフライヤー等の厨房設備・レンジ・食洗器などの店内設備は買取対象となることが多いです。買い取り後も業者による清掃が行われますが、査定額を上げるためにもひどい汚れは自分たちできれいにしておきましょう。
買い取り業者から見ても、よほど状態が悪いという場合でない限り、店内設備は買取対象となるようです。
インテリアや端末
店内飲食用に使っていたインテリアや、テーブル・椅子・照明なども買取可能な場合が多いです。他にも、経営の管理等に使用していたパソコン・複合機・レジなどの機械や端末なども買取対象となります。
念のため、パソコンやタブレットなどデータの残る端末を売るときは、査定してもらう前にバックアップを取って初期化しておくようにしましょう。仕入れ先や顧客、従業員の情報漏洩にならないよう気を付けてください。
もし、内装に使っている照明・家具・アートなどがこだわりのあるモノでしたら、それらは別に売った方が良いケースもあります。他の備品と十把一絡げに値段を付けられるよりも、モノによっては高値で売れることがあるでしょう。
不良在庫は売れるものと売れないものに注意
意外かもしれませんが、食品の在庫も買い取ってもらえます。賞味期限が近いものでも引き取ってもらい、販売に回せないものはNPO団体や福祉施設へ寄付してくれるところもありますので、廃棄するよりも有効に使ってもらえます。
ただ、食品の場合は備品と一緒に買取できないケースもあるので、査定や見積もりの際に可能かどうか聞きましょう。
まとめ:飲食店の備品は倒産後に買い取ってもらえる?売れる・売れないの違い
飲食店の備品は廃棄するもの、というイメージを持っていた経営者の方も少なくないのではないでしょうか?本記事内でご紹介した通り、比較的大型の設備から細かい備品、不良在庫まで業者の買取対象になります。
ただ、リースなど使っていた設備の契約によっては売却できないものもあるので、確認しながら売れるもの・売れないものを選別していきましょう。
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