2020.12.21

破産した場合の家族への影響とは?回避する方法も紹介!

破産すると家族へ多大な影響があるのではないかと思い、なかなか破産に踏み出せない方もいるのではないでしょうか。

もちろん、破産した場合、家族に対してさまざまな影響を与えることとなりますが、思い込みや勘違いをしているケースもあります。

そこで本記事では、破産する際の家族への影響をテーマに、「債務者名義の家族に影響を及ぼす財産」や「周囲への影響」などを解説していきます。

破産すると家族に影響は出るのか?

破産した場合、裁判所が選任した破産管財人が債務者の財産を換価し、それぞれの債権者に配当します。そのため、場合によっては家・車・預金・現金・保険なども手放さなければならない可能性もあります。

万が一、持ち家がなくなってしまえば家族と一緒に引っ越さなければならなくなり、車がなくなった場合でも家族に迷惑をかけてしまうことになります。

本人名義の財産が全くなかったり、価値のある財産が家族名義であったりした場合、破産したとしても家族への影響は少ないですが、家族名義の財産であっても債務者本人の財産と判断されるケースもあります。

連帯保証人による家族への影響

破産しても、基本的に家族に負債の支払い義務はなく、同居の配偶者・親・子供であっても自分以外の借金は返済する必要はありません。しかし、家族の誰かが連帯保証人の場合は別です。連帯保証人になると、保証債務を負うことになるため、借りた本人が返済できない場合、代わりに連帯保証人が返済しなければなりません。

家族の誰かが連帯保証人になっていると、その連帯保証人へ一括請求されるため、債務者だけではなく連帯保証人である家族も一緒に破産しなければならないケースもあります。そのため、連帯保証人もチェックしておきましょう。

【破産での財産没収】家族に影響する債務者名義の財産の種類

破産した際、価値のある財産は差し押さえを受けます。そこで、ここからは家族に迷惑がかかる可能性が高い財産を紹介します。

1つ目の財産は「持ち家」です。マイホームを持っている場合、マイホームを失ってしまう可能性が高いです。また、住宅ローンが残っている場合であっても、売却して返済に充てられます。

2つ目の財産は「車」です。債務者が車を持っている場合も、差し押さえの対象になります。しかし、耐用年数や査定額によって価値がないと判断されれば、差し押さえられないこともあります。また、家族に障がいがある場合や介護が必要などの事情がある場合、その他の所持財産が少ない場合も、財産を失わずに済む可能性があります。

3つ目の財産は「預金」です。債務者で一定金額以上の銀行口座での預金がある方は、その預金が差し押さえられる可能性があります。一定金額以上の貯金とは、貯金合計金額20万円以上が基準です。

破産すると周囲の噂や就職面で家族に影響するのか?

破産しても家族に対して、結婚や就職、周囲の噂といった影響はありません。もっと詳しくみていきましょう。

家族が結婚する場合に、戸籍謄本を取得しても破産情報が記載されているというわけではないため、子供の婚約者側に破産を知られることはありません。婚約者側が興信所などを利用し、詳細な調査を行わない限り、知られる可能性はないため安心してください。

また、基本的に家族はどこでも就職することが可能です。もちろん、資格も取得することができます。さらに、現在勤務している会社で不利益を受ける心配もないため、将来の就職や転職活動においても支障がないといえます。

また、「周囲の人たちに噂されるのではないか」と心配する方もいるでしょう。破産した場合、誰でもわかるような方法で公表されることはないため、基本的にこのような心配はしなくて大丈夫です。自ら話さない限り、周囲の人たちにバレることはないため安心してください。

まとめ:破産した場合の家族への影響とは?回避する方法も紹介!

いかがでしたでしょうか?破産した場合、家族への影響もありますが、直接的な影響はありません。そのため、家族名義の財産を差し押さえられることはないため安心してください。

とはいえ、家族の誰かが連帯保証人となっている場合は、債務者と一緒に破産しなければならない状況に陥ってしまう可能性もあります。また、家や車などを失い、家族の生活が不便になるなどの影響が及ぶ可能性もあります。

家族に迷惑をかけたくないと思い、破産に一歩踏み込めず先延ばしにするよりも、早期対応することで、不都合の程度を軽くできる可能性もありますので、なるべく早く行動に移しましょう。

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