既婚者の方は、クレジットカードの家族カードを利用している人も多いのではないでしょうか?ところで、家族カードは自己破産をしても使用できるかご存知ですか?家族カードは誰の名義で作成したかによって自己破産の影響が変わってきます。
ここでは、自己破産と家族カードの関係について、自己破産後も使用できるかといった気になる疑問について解説していきます。
Contents
クレジットカードの家族カードとは?自己破産は影響するのか?
そもそも家族カードとはどのようなものなのでしょうか?家族カードの役割と自己破産の関係についての基本事項を確認しておきましょう。
家族カードは契約者の信用で利用
クレジットカードの家族カードとは、契約した本人の使用するカードの他に家族が利用できるカードを発行するものです。契約者本人の同行なしに、クレジットカードを利用できるというメリットがあります。
家族カードは契約者のクレジットカードの利便性を高めたものであるため、使用代金は契約者に請求され、利用状況も契約者の信用として蓄積するのが特徴です。
契約者が自己破産しても使える?
では、契約者が自己破産した場合、家族カードを引き続き利用できるのでしょうか?家族カードは契約者の信用で利用できるため、契約者が自己破産すれば家族カードも自動的に使用できなくなります。クレジットカードが作れるようになる期間などについては、後述します。
家族カードは、契約者の信用によって使用可否が決まるのがポイントです。
家族カードと自己破産の関係4つの疑問
家族カードと自己破産の基本的な関係はわかりましたが、実は家族カードと自己破産は単に契約者の信用だけで図れない部分があります。
次は家族カードと自己破産について、具体的な事例を挙げながら深掘りしてみましょう。
疑問①自己破産した後に家族カードは作れる?
自己破産すると信用情報も同時に登録され、クレジットカードの作成や所有ができなくなります。その期間は5年~10年が目安となるため、少なくとも5年はクレジットカードを作れません。当然ながら、家族カードも最低5年は作成できないことになります。
疑問②配偶者が契約した家族カードは使える?
クレジットカードは契約者の信用情報に基づいて作成するもので、家族の信用情報は基本的には関係しません。自己破産した家族がいても、契約者が他の家族(自己破産していない)であれば引き続き家族カードの所持・使用ができます。
疑問③配偶者は新たに家族カードを作成できる?
ここまでの流れでわかるように、自己破産後にその配偶者がクレジットカードや家族カードを作成する場合、その審査に自己破産は影響しません。通常であれば、なんの問題もなく所持が可能になるでしょう。
ところが、自己破産した本人が利用していたクレジットカードと同じ会社に申し込んだ場合は審査に落ちることがあります。信用機関の情報としては問題ないものの、そのカード会社が債権者となっていれば、住所から同居家族に自己破産者がいることが発覚する可能性があり、カード会社によっては家族カードの作成ができません。
あくまでもカード会社の審査基準や過去の債務者情報の取り扱いによるところで、すべてのカード会社にあてはまるわけではありませんが、新規に家族カードを作るならば自己破産者が利用したことのあるカード会社は避けるのが無難です。
疑問④自己破産後に結婚!配偶者はクレジットカード・家族カードを作れる?
自己破産した後に結婚することもあるでしょう。このケースも先の事例と同様で、本来は配偶者の信用で作成の可否が決まるところですが、カード会社によっては審査に落ちることがあります。
自己破産した本人ではなく家族の契約するカードであっても審査に落ちるのは、カード会社が名義貸しを疑っている側面もあります。自己破産した家族が使用することを目的としたカード作成ではないかという懸念があるからです。ただし、このようなケースは住所が同じである場合に自己破産の経歴が発覚するのが通常ですので、同居する家族でなければ基本的に審査に落ちる心配はありません。
自己破産後に家族カードを使用する際の注意点
自己破産して自分はクレジットカードが持てなくなっても、配偶者が所持しているカードは引き続き利用できます。家族カードもあれば、さらに利便性は高く、自己破産後の生活の立て直しにもおおいに役立つでしょう。
ただし、安易に使用すると支払いが滞ったり、支払いが困難になったりする可能性もあります。その場合に信用情報にキズがつくのは、契約者である家族です。また、家族までもが債務整理が必要になると、経済的な立て直しはより困難になります。自己破産後はより慎重に家計管理し、計画的に家族カードを活用したいものです。
まとめ:自己破産しても家族カードは使える?自己破産と家族カードにおける4つの疑問
クレジットカードの家族カードは、家族の誰が契約しているかによって自己破産後の扱いが違ってきます。とくに同居する家族への影響は大きいため、自己破産する場合はあらかじめ相談しておくのがいいでしょう。
一方で家族カードが利用できる状況であっても、無計画な使用は家族の信用に影響します。便利な家族カードだからこそ、無理のない範囲で使用することが大切です。
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