「自己破産をしたらローンは一生組めないのだろうか…」
「自己破産後であってもローンを組みたい…」
このような疑問や悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?自己破産の上で気になるポイントは、間違いなく破産後のローンについてでしょう。
そこで今回は、自己破産とローン審査の関係について解説していきます。
自己破産後のローン審査でチェックされるポイント
住宅や自動車などを購入する際に、ローンを組むことは一般的です。しかし、皆さんもご存知の通りローンは誰もが組めるというものではなく、組む際に審査に通過しなければなりません。
ローンを組む際に受ける審査では、具体的にどのような点が見られるのでしょうか。まずは、ローン審査時のポイントや注意点を詳しく解説します。
利用者の信用情報がチェックされる
ローン審査で判断されるポイントの1つが、利用者の「信用情報」です。「信用情報」とは、クレジットカードやローンに関する履歴のことで、各個人の情報は信用情報機関に保存されています。
ローン会社は審査を行う際は信用情報機関に利用者の情報を照会し、各種利用履歴などからローンを提供するかどうかを決定します。
その他にも、利用者の年収や資産、勤務形態といった支払い能力もチェックされ、総合的にローンを組めるかどうかが判断されます。
支払い遅延や破産歴があると審査に不利になる
信用情報には、クレジットカードの支払い履歴やローン、借金の返済履歴といった情報が一定期間残ります。
すなわち過去にクレジットカードの支払い遅延をしてしまった場合、その情報も保存されているため審査に不利になってしまうケースがあるのです。
また、自己破産を経験しているといわゆる「ブラックリスト」と呼ばれる状態になってしまい、審査に通る可能性が極めて低くなります。
このように、信用情報はローンを組んだりクレジットカードを作ったりする上で重要になるので、信用情報に傷をつけるような行為はできるだけ避けるべきと言えるでしょう。
自己破産をしてもローン審査に通るのか?
破産情報が登録されてしまうと、ローン審査の際に確認されてほぼ確実に審査に落ちてしまうと言われています。
ただし、自己破産を経験するとこの先ずっとローンが組めなくなるという訳ではありません。信用情報機関には、5年〜10年の保存期間が決められており、一定期間が過ぎると情報は削除されます。
<信用情報機関の保存機関>
- CIC:5年(主に消費者金融が利用)
- JICC: 7年(主に信販会社が利用)
- KSC:10年(主に銀行が利用)
そのため、時間が経てばローン審査の際に破産履歴が照会されなくなるため、再びローンを組むことが可能になるでしょう。
自己破産後でローンを組むには?
自己破産後にローンを組むには、情報が消えるのを待つというのが確実ですが、それまでの間でも、ポイントを押さえることでローンを組める可能性があります。
例えば、ローンを組む際に頭金をしっかりと用意することで、審査の際に支払い能力を示すことができますし、正社員として働いていれば安定した収入があると判断され、審査に通りやすくなります。
もちろん自己破産による影響はかなりありますが、少しでもローンを組む可能性を上げるためにできることは少なからず存在するのです。
まとめ:自己破産してもローン審査は通る?審査時のチェックポイントを解説!
今回の内容としては、自己破産をすると信用情報機関に情報が保存されてしまうので、ローンを組む際の審査に落ちやすくなるという事でした。
破産手続きをする際には、このようなデメリットも考慮した上で判断しなければなりません。
ただし、今回説明したように時間が経過すれば破産情報も消えるため、その後は破産によるローン審査への影響はなくなります。審査に通りやすくするコツもいくつかあるので、しっかりと押さえておきましょう。